「書き順なんて、正しく書ければどうでもいいのでは?」と思う保護者は少なくありません。しかし書き順には、ちゃんと理由があります。正しい書き順は、字を整え、覚えやすくし、速く書けるようにする——見た目だけの問題ではないのです。
書き順を守ると字が整う
漢字の書き順は、バランスよく美しく書けるように長い年月をかけて工夫されたものです。自己流の順番で書くと、どうしても字が崩れやすくなります。特に画数の多い漢字ほど、書き順の差が仕上がりに表れます。
覚えやすく、速く書ける
正しい書き順は手の動きが自然なので、繰り返すうちにリズムで覚えられます。テストで速く正確に書くためにも、最初に正しい書き順で身につけることが結局は近道です。学校や漢検で出る「この漢字の○画目はどこ?」という問題も、正しい書き順を知らないと解けません。まちがった書き順が癖になると、後から直すのは大変です。
書き順の基本ルール
すべての漢字の書き順を暗記する必要はありません。①上から下へ(三、言)②左から右へ(川、州)③横画が先(十、土=横→縦)④中心が先(小、水)⑤外側が先(国、囲=囲みを先に書き、中を書いて、最後に下を閉じる)⑥貫く縦画は最後(中、車)——この6つを知っているだけで、初めての漢字でも書き順を推測できます。漢字プリントのなぞり書きは、正しい書き順を体で覚えるのに役立ちます。
家庭での教え方
お子さんが書くのを横で見て、書き順が違ったらその場で「上からだよ」と一言。書き終わってから直すより、書いている最中の声かけが効果的です。すでに自己流が癖になっている場合は、全部を一度に直そうとせず、よく使う漢字や画数の多い漢字から1日1字ずつ。唱えて覚える漢字は、書き順を声に出しながら覚えられます。
よくある質問
Q. タブレットで書く練習は効果ありますか?
紙に鉛筆で書くほうが、とめ・はね・はらいの感覚が身につきます。タブレットは補助的に使うとよいでしょう。