「面積の公式は覚えたのに、文章題になると解けない」——小4〜小5でよくあるつまずきです。原因は公式の暗記不足ではありません。「1cm²ってこのくらい」という量の実感が育っていないことにあります。1問を例に、どこで止まり、どう直すかを見ていきます。
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「たて8cm、横10cmの長方形の右下から、たて3cm、横4cmの長方形を切り取ったL字型の図形があります。この図形の面積は何cm²ですか。」——答えは68cm²です。公式を覚えている子でも、この問題では手が止まったり、違う答えを書いたりします。止まり方は大きく3つに分かれます。
つまずき①「8×10」と書いて止まる
長方形でないのに「たて×横」を当てはめ、80cm²と書く子です。公式を「呪文」として覚えていて、面積が「1cm²の正方形がいくつ分か」だと分かっていません。直し方は、方眼紙にこの図形を描いてマスを数えることです。たて8マス×横10マスなら80マス、そこから右下の3×4=12マスが無いので68マス。「たて×横」がなぜかけ算なのか、そしてL字型にはそのまま使えないことが、数えることで実感できます。この「数える」経験を飛ばして公式から入ると、意味の分からない丸暗記になります。
つまずき② 補助線が引けない、寸法が出せない
L字型は、そのままでは面積が求められません。補助線を1本引いて、知っている形に分けるのがコツです。解き方は2通りあります。①「分けて足す」:左側のたて8cm×横6cm=48cm²と、右上のたて5cm×横4cm=20cm²を足して68cm²。②「大きな長方形から引く」:8×10=80cm²から、欠けた3×4=12cm²を引いて68cm²。①で止まる子の多くは、横6cm(10−4)やたて5cm(8−3)の寸法を図から出せていません。問題にない長さは引き算で出す、と図に書き込ませてください。どちらの解き方でも同じ68cm²になることを確かめると、応用問題に強くなります。
つまずき③「36」と答える
8+10+8+10=36と、周りの長さを答えてしまう子です。「面積」と「周りの長さ」の混同は定番のミスです。面積は「広さ(cm²)」、周りの長さは「まわりの長さ(cm)」——単位が違うことを図で確認させてください。この図形なら、周りの長さは36cm、面積は68cm²と、両方を並べて書かせると区別がつきます。面積プリントは身近な物の寸法を使った問題なので、量の実感が育ちます。
身の回りで確かめる
「はがきの面積、本当に150cm²くらい?」と実測してみると、量の感覚が育ち、答えのおかしさに自分で気づける子になります。文章題の読み方もあわせてどうぞ。
まとめ
面積が苦手なら、まず方眼でマスを数えるところに戻してください。そのうえで複合図形は補助線で「分けて足す」「引く」の両方を試す。この順番で、公式が「意味のある手順」に変わります。
面積の練習は面積プリントで。