国語 / 言葉のきまり
敬語メーカー
尊敬語・謙譲語・丁寧語。動詞の書きかえ、文の書きかえ、種類分けを、毎回ちがう組み合わせで出題します。
① しゅるい
敬語は「誰の動作か」で決まる対象:小5〜中3
尊敬語・謙譲語・丁寧語を練習するプリントです。小5で習い、中学の文法・高校入試まで長く問われる単元ですが、「いらっしゃる」「うかがう」などの特別な言い方を、動作の主体と結びつけて覚えれば難しくありません。動詞の書きかえ、文の書きかえ、種類分けの3つの形式で、定着度を確かめられます。学校文法では謙譲語を2つに分け、美化語を加えて5種類とすることもあります。
じょうずな使い方
- 「相手の動作=尊敬語」「自分の動作=謙譲語」を毎回声に出して確認しましょう。
- 特別な言い方(行く→いらっしゃる/うかがう)は表にして、見ないで書けるまでくり返します。
- 日常の会話で「先生がいらっしゃった」のように実際に使ってみると、感覚で身につきます。
- 「種類を答える」→「尊敬語に」「謙譲語に」→「文を敬語に」の順に進めましょう。身内(父・母)の動作には謙譲語を使う点も入試で狙われます。
つまずきやすいところ
「拝見する」「うかがう」を相手の動作に使ってしまう謙譲語の誤用、「お〜になる」と「お〜する」の混同、「です・ます」の丁寧語を尊敬語だと思ってしまうこと、「おっしゃられる」のような二重敬語がよくあるつまずきです。
おうちの方・先生へ:教え方のポイント
どこでつまずくか
- 謙譲語を相手の動作に使う:「先生が作品を拝見する」は誤りで、「先生が作品をご覧になる」が正しい形です。「拝見するのはだれ?」と主語を指でさしてから選ばせると、相手の動作には尊敬語という原則に戻れます。
- 身内の動作を高めてしまう:外の人に向かって「母がいらっしゃいます」と言うのはまちがいで、「母がおります」とします。家族は自分の側の人なので謙譲語・丁寧語を使う、と「内と外」の考え方で説明してください。
- 「お〜になる」と「お〜する」の取りちがえ:「お客様がお待ちしています」は謙譲の形なので、「お客様がお待ちになっています」と直します。「なる」は相手、「する」は自分というページの合言葉をここでも使えます。
- 二重敬語:「おっしゃられる」は「おっしゃる」に「〜られる」を重ねた形です。ていねいにしたつもりのまちがいなので、「一つの動作に敬語は一つ」と伝えましょう。
すすめ方の目安
- 「種類を答える」から始め、尊敬語・謙譲語・丁寧語を見分けられるようにします。
- 「尊敬語に」で、言う→おっしゃる、食べる→召し上がる、など特別な言い方を覚えます。
- 「謙譲語に」で、行く→参る・うかがう、見る→拝見する、など自分の側の言い方を覚えます。
- 「文を敬語に」で、主語がだれかを読み取って、文の中で正しく使い分けます。
- 仕上げの「ミックス」で、形式がかわっても主語から判断できるかを確かめます。
解き方の例
「先生が言った。」を敬語の文にする場合、言ったのは先生(相手側)なので尊敬語を選び、「先生がおっしゃった。」となります。主語が「私が」なら「申した・申し上げた」です。
なお「です・ます」は丁寧語で、相手や話題の人を高める尊敬語とは別のものです。「先生が来ます」は丁寧ですが、先生の動作を高めてはいないので、尊敬語にすると「先生がいらっしゃいます」となります。
丸つけのあとに
まちがえた問題は、文の主語に丸をつけて「だれの動作か」を書きこんでから直させてください。原因が主語の読みちがえか、言い方を覚えていないのかで、次にやることが変わります。言い方を忘れていたなら「尊敬語に」「謙譲語に」にしぼって「別の問題にする」でくり返します。
このプリントで出る問題の例
実際に印刷される1枚目の見本(問題は押すたびに変わります)
敬語メーカーでは、次のような問題が作られます。
- 「行く」を尊敬語に → いらっしゃる・行かれる
- 「言う」を謙譲語に → 申す・申し上げる
- 「先生が来る。」を敬語の文に → 先生がいらっしゃる。
- 「拝見する」の敬語の種類 → 謙譲語
- 「食べる」を尊敬語に → 召し上がる
- 「私が校長先生に会う。」を敬語の文に → 私が校長先生にお目にかかる。
よくある質問
Q. 尊敬語と謙譲語の見分け方は?
「誰の動作か」で決まります。相手や目上の人の動作を高めるのが尊敬語(いらっしゃる・おっしゃる)、自分や身内の動作をへりくだるのが謙譲語(参る・申す)です。主語が相手なら尊敬語、自分なら謙譲語と考えましょう。
Q. 「お〜になる」と「お〜する」はどちらが尊敬語ですか?
「お読みになる」のように「お〜になる」は尊敬語、「お持ちする」のように「お〜する」は謙譲語です。「なる」は相手、「する」は自分、と覚えると区別しやすくなります。
Q. 敬語は何年生で習いますか?
小学5年生の国語で「敬語の種類」を学び、中学1〜3年の文法でくわしく扱います。中学入試や高校入試でも定番の出題です。
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