小学校で英語が教科になり、「家で何をやらせればいいのか」という相談が急増しました。教材はあふれていますが、順序を間違えると遠回りになります。塾で中学生を教えていて痛感するのは、小学生のうちに「音」と「文字」の土台を作ってきた子は中学で伸びるということです。
第一歩はアルファベットの完全習得
意外に思われますが、中1の最初のつまずきは英単語でも文法でもなく、アルファベットです。bとd、uとvの混同、4線のどこに書くか分からない——ここが曖昧だと単語練習がすべて非効率になります。大文字・小文字を、順番ではなくランダムに聞いて即書ける状態が目標です。アルファベットプリントで仕上げてください。
ローマ字との混同はこう防ぐ
小3でローマ字を習うと、「英語もローマ字読み」する癖がつきがちです(makeを「マケ」と読む等)。防ぐコツは、英語は「音から入る」こと。単語を見せる前に音を聞かせ、まねして言えてから文字を見せる。この順序なら、ローマ字と英語は別のルールだと自然に区別できます。
単語は「書き取り」より「音→文字」
中学の単語テスト対策も見据えるなら、「見て写す」練習より「音を聞いて書く」練習が実力になります。おうちの方が発音してあげて(発音アプリでも可)、聞いた単語を書く。英単語プリントと組み合わせれば、家庭でも十分な練習量を確保できます。
文法の先取りは必要?
be動詞や一般動詞の先取りは、急ぐ必要はありません。それより不規則動詞の音読(go-went-gone)や英検5級の語彙を少しずつ触っておくほうが、中学での貯金になります。焦らず、音→文字→単語→文の順で積み上げてください。
学年別・英語学習のロードマップ
小3〜小4は音に親しむ時期。歌・アニメ・簡単なあいさつで「英語は楽しい」を作りながら、アルファベットの読み書きを固めます。小5〜小6は教科としての英語が始まるので、単語の書き取り(音→文字)と英検5級の語彙に少しずつ触れる。小6の冬からは中学準備として、be動詞の文に軽く触れておくと、中1の最初の定期テストで貯金が効きます。どの段階でも「書けない単語は発音できない単語」の原則を忘れずに。
英語学習の正しい順番
英語を何から始めるか迷ったら、「音」から入るのが正解です。まずアルファベットの音と形、次に身近な単語を音とセットで、そして簡単な文へ。いきなり文法から入ると、英語を「暗記科目」にしてしまいます。小学生なら、歌やゲームで英語の音に親しむことから。中学生なら、教科書の音読を中心に据えると、読む・書く・聞く・話すの4技能がバランスよく伸びます。順番を間違えなければ、英語は決して難しくありません。
よくある質問
Q. 英会話教室とプリント学習、どちらがいい?
役割が違います。会話は「音と度胸」、プリントは「文字の定着」。中学の成績に直結するのは後者ですが、両方あるのが理想です。
Q. 英検は何級から?
初挑戦は5級がおすすめです。合格体験そのものが最大の学習動機になります。
Q. 文法はいつから始める?
中学で本格的に始まります。小学生のうちは音と単語に親しむことを優先し、文法は中学入学前に軽く触れる程度で十分です。
Q. 英会話教室は必要ですか?
必須ではありません。家庭での音読や音声教材でも、英語の音に触れる環境は作れます。大切なのは継続です。
まとめ
英語は「音から入る」のが正しい順番です。アルファベットの音、単語を音とセットで、そして文へ。文法から入ると暗記科目になってしまいます。音読を中心に、4技能をバランスよく伸ばしていけば、英語は着実に身につきます。焦らず、音に親しむことから始めましょう。