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保護者・先生向けコラム

九九のつまずき対策|7の段で止まる理由と家庭でのフォロー法

小2・算数公開日:2026-07-06

小学2年生の2学期、算数の主役は九九です。そして毎年、多くのお子さんが同じ場所でつまずきます——7の段と8の段。「6の段までは順調だったのに急に止まった」という相談は、塾でも本当によく受けます。これは能力の問題ではなく、構造的な理由があります。理由がわかれば、フォローの仕方も見えてきます。

なぜ7の段・8の段でつまずくのか

理由は主に2つあります。1つ目は音の言いにくさ。「しちしちしじゅうく(7×7=49)」のように、7の段は発音が絡まりやすく、リズムで覚える九九との相性が悪いのです。2つ目は新しい積が少ないこと。実は7×3は3×7と同じで、3の段ですでに登場済み。つまり7の段で本当に新しいのは7×7、7×8、7×9のわずか3つ。ところが子どもにとっては「また9個覚えるのか」と量のプレッシャーだけが先に立ちます。「新しく覚えるのは実は3つだけだよ」と教えてあげるだけで、心理的なハードルはぐっと下がります。

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練習は「上がり→下がり→バラ」の3段階で

九九の完成には段階があります。①上がり九九(7×1から順に)②下がり九九(7×9から逆に)③バラ九九(ランダムに聞かれて即答)。学校のテストや日常の計算で必要なのは③ですが、いきなりバラで練習すると失敗体験ばかりになります。上がりがスラスラ言えたら下がり、下がりもできたらバラ、と階段を上がるように進めてください。お風呂で1日1段、が続けやすい定番です。

「見る回数」を増やす環境づくり

九九は思い出す練習と同じくらい、目に入る回数が効きます。リビングやお風呂に九九表を貼っておくと、練習時間以外にも自然と目に入り、記憶の補強になります。当サイトの九九プリントでは、完成表と空欄うめ練習の両方が印刷できます。貼る用と書く用で2枚刷っておくのがおすすめです。空欄うめは、苦手な段だけを歯抜けにして「そこだけ埋める」使い方もできます。

仕上げはランダム出題で「即答」を確認

バラ九九の仕上げには、ランダム出題のかけ算プリントが便利です。無限計算プリントメーカーならかけ算を毎回ちがう並びで出題できるので、順番で覚えてしまっている状態(「ろくしち…の前は何だっけ」と最初から唱え直す状態)を卒業できているか確認できます。1枚のタイムを計って、昨日の自分と競争させると盛り上がります。

よくある質問:先取りで3年生の内容に進んでいい?

九九が仕上がったお子さんについて「わり算に進ませていいですか」という質問をよく受けます。答えは「バラ九九が2秒以内なら進んでOK、ただし九九の練習もやめない」です。わり算は九九の逆引きそのものなので、九九が速いほどわり算はスムーズに入れます。一方で、九九は使わないと錆びます。3年生の夏ごろに「あれ、7の段があやしい」と戻ってくるお子さんは珍しくありません。週に1〜2回、ウォーミングアップとして九九のランダム1枚を挟み続けるのが理想です。また、下の学年のきょうだいがいるご家庭なら、お子さんに「九九の先生役」をやらせるのも効果的です。人に教えるとき、記憶は最も強く定着します。「ママに8の段を教えて」の一言でも十分です。

まとめ:九九は「2年生の冬までに即答」が目安

九九は3年生のわり算、4年生の筆算、5年生の約分と、この先すべての計算の土台です。焦る必要はありませんが、2年生の冬休みが終わるころまでに「バラで聞かれて2秒以内」を目指しましょう。つまずいても、原因の大半は7・8の段の音と量のプレッシャーです。新しい積は少ないことを伝え、3段階で階段を作り、表を貼って目に触れさせる——この3点で、ほとんどのお子さんは自力で乗り越えられます。

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