幼児・小学生・中学生の無料学習プリント(教材プリント)
保護者・先生向けコラム

月の異名と二十四節気の覚え方|睦月〜師走を季語・古典とつなげて覚える

小4〜中3・国語公開日:2026-10-30更新日:2026-10-30執筆:学習塾講師

カレンダーの片すみに書かれた「睦月」「如月」「弥生」。天気予報で聞く「立春」「夏至」「冬至」。月の異名と二十四節気は、子どもが日常の中で目にする機会のある、数少ない昔のこよみの言葉です。国語では、言葉の知識として、また季語や古典を読むための土台として学びます。読みにくい語が多く、丸暗記しようとすると苦労しますが、季節や行事と結びつけて覚えると、ぐっと身につきやすくなります。この記事では、その覚え方と家庭での練習の順序をまとめます。

月の異名とは

月の異名(和風月名)は、旧暦(昔のこよみ)の月の呼び名です。1月から順に、睦月(むつき)、如月(きさらぎ)、弥生(やよい)、卯月(うづき)、皐月(さつき)、水無月(みなづき)、文月(ふみづき)、葉月(はづき)、長月(ながつき)、神無月(かんなづき)、霜月(しもつき)、師走(しわす)です。文月は「ふづき」、神無月は「かみなづき」とも読みます。

もとは旧暦の月の名前ですが、今は新暦の1月〜12月にそのまま当てはめて使われています。旧暦は今の暦より1か月ほど遅れて進むため、名前から感じる季節と、今の暦の季節がずれることがあります。たとえば「水無月」は6月ですが、今の6月は梅雨の時期で、水が無いどころではありません。「無」は「の」の意味で「水の月」だという説もあり、名前の字から季節を判断しないことが大切です。なお、名前の由来には諸説あり、テストで問われることはあまり多くありません。

広告

二十四節気とは

二十四節気は、一年を24に分けて、それぞれに季節を表す名前をつけたものです。太陽の動きをもとにしているので、毎年ほぼ同じ日付になります(年によって1日前後ずれます)。立春(2月4日ごろ)から始まり、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨と続きます。夏は立夏(5月6日ごろ)から、秋は立秋(8月8日ごろ)から、冬は立冬(11月7日ごろ)から始まります。

24すべてを一度に覚える必要はありません。まずは、季節の始まりを表す立春・立夏・立秋・立冬と、季節のまん中を表す春分・夏至・秋分・冬至の8つを押さえましょう。この8つがわかれば、残りはその間に入る言葉として整理できます。

つまずくのは「読み」と「季節のずれ」

月の異名と二十四節気のつまずきは、大きく二つです。一つ目は読みです。如月(きさらぎ)、師走(しわす)、啓蟄(けいちつ)、芒種(ぼうしゅ)、処暑(しょしょ)、霜降(そうこう)などは、漢字から読みを推測しにくく、読みの問題でよく出ます。これは理屈で解決できないので、声に出してくり返し、耳から覚えるのがいちばんです。

二つ目は季節のずれです。立春は2月4日ごろで、まだ一年でいちばん寒い時期ですが、こよみの上では春の始まりです。立秋の8月8日ごろも、まだ真夏の暑さです。「立春なのに寒いのはなぜ?」という疑問は、昔のこよみの考え方を学ぶよいきっかけになります。俳句の季語の季節も、このこよみをもとにしています。七夕や天の川が秋の季語なのは、旧暦の7月が秋だったからです。季語でつまずいている子には、二十四節気の区切りから説明すると、ずれの理由が納得できます。

家庭での練習ステップ

ステップ1:12か月の異名を順に唱える。「むつき、きさらぎ、やよい……」と、1月から順に声に出して唱えます。歌のようにリズムをつけると、2〜3日で言えるようになる子も多いです。まずは順番どおりに言えることを目標にします。

ステップ2:両方向で結びつける。順番に言えるようになったら、「如月は何月?」「10月の異名は?」と、ばらばらの順で聞きます。異名から月、月から異名の両方向で答えられるようにすると、テストのどんな聞き方にも対応できます。最後に、漢字で書けるかも確かめます。

ステップ3:カレンダーに書きこむ。家のカレンダーの各月に異名を、節気の日に二十四節気の名前を書きこんでみてください。毎日目にすることで、特別な勉強の時間をとらなくても自然に覚えられます。「今日は冬至だから、一年でいちばん昼が短い日だね」と会話にするのも効果的です。

ステップ4:季語・古典とつなげる。俳句や古文の学習のときに、「この句の季節は二十四節気でいうと?」「この古文の"弥生"は旧暦の3月だから、今でいうと4月ごろ」と結びつけてみましょう。知識がばらばらではなく、つながったものとして身につきます。

季語・古典・手紙の学習とつながる

月の異名と二十四節気は、国語のいくつもの単元とつながっています。まず俳句の季語です。季語の季節は旧暦をもとにしているので、二十四節気の区切りを知っていると、「なぜ七夕が秋なのか」「なぜ五月雨が夏なのか」が理解できます。五月雨は旧暦5月の長雨、つまり今の梅雨のことです。

古文でも、月の異名はよく登場します。古文で「弥生のつごもり」とあれば、旧暦3月の末のこと。今の暦では4月の終わりごろにあたり、春の終わりの季節です。こうしたずれを知っていると、古文の場面の季節感を正しく思い浮かべることができます。百人一首や和歌の中にも、季節を表す言葉がたくさん出てきます。

さらに、手紙の書き方の学習でも役に立ちます。改まった手紙の書き出しには「時候のあいさつ」を入れますが、「立春とは名ばかりの寒い日が続いております」「霜月に入り、朝夕はめっきり冷えこむようになりました」のように、二十四節気や月の異名を使った表現がよく使われます。小学校高学年から中学で手紙の書き方を学ぶときに、これらの言葉を知っていると、文章の幅が広がります。

このように、月の異名と二十四節気は、覚えておくと国語のさまざまな場面で「あ、これ知ってる」と思える言葉です。その経験の積み重ねが、言葉への興味と自信を育てていきます。

覚えたかどうかの確かめ方

月の異名を覚えたかどうかは、順番に言えるかだけでなく、ばらばらに聞かれても答えられるかで確かめます。おすすめは、食事のときや車での移動中などに、「8月は?」「霜月は何月?」と一問ずつ聞くことです。1日に3問程度で十分です。二十四節気は、節気の日にカレンダーを見て「今日は何の日?」と聞くと、季節の移り変わりと一緒に覚えられます。読みの問題が苦手な場合は、紙に漢字を書いて読ませる練習を加えましょう。書く練習は、読みが確実になってからで構いません。読み→意味(何月か)→書き、の順で進めると、無理なく定着します。覚えた異名を、家族への手紙や日記の書き出しに使ってみるのも、言葉を自分のものにするよい練習になります。

よくある質問

Q. 二十四節気は24個すべて覚える必要がありますか。
小中学校のテストでは、立春・立夏・立秋・立冬・春分・夏至・秋分・冬至の8つが中心です。中学受験や知識問題対策では、啓蟄・芒種・処暑など読みにくいものも読めるようにしておくと安心です。

Q. 月の異名の由来も覚えたほうがいいですか。
由来には諸説あるので、確実な知識としてではなく、覚えるきっかけとして話題にする程度で十分です。「卯の花が咲く月で卯月」「霜が降りる月で霜月」など、話のタネとして楽しみながら使ってください。

まとめ:季節とつなげて覚える

月の異名と二十四節気は、丸暗記するより、季節や行事、季語と結びつけると身につきやすい言葉です。旧暦と今の暦のずれを知ることは、俳句や古文を読む力にもつながります。まずは今日、1月から12月までの異名を一緒に声に出して唱えてみましょう。

この記事で使うプリント

12か月の異名と二十四節気はまとめ表で確認し、異名→何月・何月→異名・節気の読みで練習を。季語の季節のずれは季語・俳句プリントで確かめられます。

あわせて読みたい

百人一首の覚え方|かるたが強くなる「決まり字」入門小5〜中3・国語・2026-09-07 語彙力を増やす家庭の習慣|読書だけに頼らない方法小3〜中3・国語・2026-09-07 表現技法の見分け方|比喩・擬人法・倒置法・体言止めで迷わないコツ小5〜中3・国語・2026-10-30
← コラム一覧へ戻る