国語 / 古文
歴史的仮名遣いメーカー
「やうやう」は「ようよう」、「けふ」は「きょう」。歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題を、ことば・古文の一節・きまり選びの3形式で作ります。中1古文の最初の山です。
① しゅるい
歴史的仮名遣いは「読むためのきまり」対象:中1〜中3
古文に出てくる昔のかなづかい(歴史的仮名遣い)を、今のかなづかい(現代仮名遣い)に直す練習プリントです。中1の古文の最初の単元で必ず習い、定期テストでも高校入試でも「現代仮名遣いに直して、すべてひらがなで書きなさい」は毎回のように出ます。きまりは大きく6つ。数が少ないので、きまりを覚えてから例をたくさん直すと短期間で身につきます。
じょうずな使い方
- まず「まとめ表」で6つのきまりを確認し、表を見ながら「ことばを直す」を1枚解きます。
- 慣れたら表を見ずに解き、まちがえた語の横に、使ったきまりの記号(A〜F)を書きこみます。
- 「古文の一節」は、枕草子・竹取物語・平家物語など教科書の有名な冒頭から出題します。定期テスト前に。
- 「きまりを選ぶ」で、なぜそう直すのかを説明できるか確かめましょう。
- 古文プリント・百人一首プリントと合わせると、音読の練習にもなります。
覚え方
- いちばん多いのは「語頭以外のハ行→ワ行」。「いふ→いう」「あはれ→あわれ」を声に出して読むと、すぐに慣れます。
- のばす音(あう・いう・えう)は、ローマ字で考えるのがコツ。「やう」はyau→yō=よう、「けふ」はkefu→keu→kyō=きょう。
- 古文は音読がいちばんの練習。まとめ表を横に置いて、教科書の本文を現代の読み方で音読しましょう。
つまずきやすいところ
語頭の「は・ひ・ふ」まで直してしまう(「はな」は「はな」のまま)、のばす音を文字だけで直して「やう→やう」のまま残す、「けふ」のように二つのきまりを続けて使う語、漢字の部分まで書きかえてしまうことがつまずきどころです。
おうちの方・先生へ:教え方のポイント
どこでつまずくか
- 語頭のハ行も直してしまう。「ふね」を「うね」と書く子がいます。直すのは語の2文字目以降のハ行だけ。語のはじめに指を置いて「ここは直さない」と確かめる習慣をつけます。
- のばす音を文字で直そうとする。「やうやう」を見ても、文字を一つずつ見ていると答えが出ません。ローマ字で「yau」と書き、「au→ō」と直してから仮名にもどす手順を一緒にやってみましょう。
- 二つのきまりを使う語。「けふ」は「ふ→う」で「けう」、さらに「えう→よう」で「きょう」。一度に答えを出そうとせず、一段ずつ直す順番を見せます。
- 漢字や送りがなまで変える。「使ひけり」は「使いけり」。漢字はそのままで、かなの部分だけを直します。問題の指示(すべてひらがなで、など)をよく読むことも伝えます。
すすめ方の目安
- 「まとめ表」で6つのきまりを、例と一緒に音読します。
- 「ことばを直す」で、一番多いハ行のきまりから慣れます。
- 「きまりを選ぶ」で、どのきまりを使ったか説明できるようにします。
- テスト前は「古文の一節」と「ミックス」で、教科書の本文と同じ形で確認します。
丸つけのあとに
答え合わせをしたら、まちがえた語の横にきまりの記号を書き、同じきまりの語をまとめ表から3つ探して音読します。「別の問題にする」で出し直し、同じきまりの語が直せるか確かめましょう。
解き方の例
問題:「けふ」を現代仮名遣いに
考え方:語頭以外の「ふ」は「う」→「けう」。「えう(eu)」の音は「よう(yō)」→「きょう」
答え:きょう
二つのきまりが重なる語は、一段ずつ直すと迷いません。
このプリントで出る問題の例
歴史的仮名遣いメーカーでは、次のような問題が作られます(押すたびに問題が変わります)。
- 「いふ」を現代仮名遣いに → いう
- 「あはれ」を現代仮名遣いに → あわれ
- 「よろづ」を現代仮名遣いに → よろず
- 「けふ」を現代仮名遣いに → きょう
- 「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは」の「やうやう」 → ようよう
- 「をかし」 → おかし
よくある質問
Q. 歴史的仮名遣いのきまりはいくつ覚えればいいですか?
中学の定期テストや高校入試では、このプリントの6つ(ハ行→ワ行、ゐゑを→いえお、ぢづ→じず、のばす音、む→ん、くわ・ぐわ→か・が)で十分です。特にハ行とのばす音がよく出ます。
Q. 「を」はいつも「お」に直しますか?
ことばの中の「を」(をかし・をとこ など)は「お」に直します。「竹を取る」のような助詞の「を」は、現代仮名遣いでも「を」と書くのがふつうです。学校の指示に合わせましょう。
Q. 「なむ」の「む」も「ん」になりますか?
はい。「なむ」「あらむ」のように、古文で「ん」と発音する「む」は「ん」に直します。ただし「むかし」のように語のはじめの「む」はそのままです。
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